2008Mar/11 3/8 その１ 色，戒。

というわけで気をとりなおして。

3/8（土）はちょっとした台湾デーでした！

台湾関連といえばいつもの相棒えいみぃちゃんと☆
まずお昼からは映画。
日比谷で念願の『ラスト、コーション　色｜戒』を鑑賞しました。

わ、158分もあるよ。途中で寝ちゃうんじゃないかコレ。
という当初の自分予想に反して、あまりの面白さに
一瞬たりとも飽きることなく物語にひきこまれ…。

よかったです。なんとも悲しいお話で後味がよろしくないけど。
なんか設定に無理がないか？とかいろいろツッコミどころはあるけど。
でもかなり好き。や、なんか苦しくなるんだけど、でも、いい。
街並みとか衣装とかヘアメイクとか、そういうところも徹底してすげー素敵。
なにより主役のタン・ウェイさんの可愛らしいことといったらもう！
（とくに学生時代の無垢な感じ…それがまた悲しさUPなんだけど）
これはまさに彼女による彼女のための映画、だと思いました。
私の中でトニー･レオンはすっかり脇役扱い(笑)
（あ、でもトニーさんもすごかった。目の演技にやられた…）
ワン･リーホンもぜんぜん浮いてなかった。すごかった。上手かった。
ストイックに夢を追う役柄が良くお似合いでした。

ところでこの映画、エロ部分がやたら評判のようですが。
実際、期待したほど（してたんかい！）エロくなかったよー。
というか、常になんともいえない緊張感（まるで戦場のような）があって
アレを「わー、エロ～い♪」とﾄﾞｷﾑﾈする人はいるのだろうかとｵﾓﾀよ。


～わかる人だけわかるネタバレ～

学生時代、主人公が誰もいない舞台（？）で
「ワン・チアチー！」と仲間たちに名前を呼ばれて振り返るシーン。

ここがいちばんツボです。青い色がとても美しかった夢のような一場面。

そして後に「マイ夫人」として生きていた彼女が最期の覚悟を決めたとき
ふと、この場面を思い出すのです。
その瞬間、彼女はワン・チアチーに戻った。ような気がした。
彼女の中にまだ、少女の頃の純粋なこころは生きていたんだ…。

この回想シーンがなければ、フツーに「おもしろかったな～」
くらいで終わってたかも。ここでズドンとやられました。
アン･リー監督すげーや。

ああなんか、思い出しただけでずーんと来るものがあります。
あの場面だけでももっかい観たいです。台湾版DVD買っちゃおっかな。


パンフレットより。カワエエ～。